
こんにちは、大林(プロフィールはこちら)です。
先日、「楽園追放(らくえんついほう)」という映画を観ました。
この映画を見て、「自由に生きる」というテーマについて考えたことを、シェアしますね。
目次
映画「楽園追放」のストーリー概要
時は近未来。
地球は荒廃し、全人類のたった2%だけが、地上で暮らしています。
人類の大半(約98%)は、電子化されたヴァーチャルな世界(通称:ディーバ)で生きており、身体がありません。
ヴァーチャルな世界なので、「病気もなく、幸せを追求できる」という魅力があります。
そして、お金もないので、お金に縛られることもありません。
(少なくとも、映画の中ではお金は出てきません)
この世界の価値観は、「メモリーの量」です。
簡単に言うと、持っているメモリーの量が多ければ、やれることが増える。(自由が増える)
逆に、持っているメモリーの量が少なければ、やれることが制限される。(自由が減る)
良い行いをするとメモリーが増え、悪い行いをするとメモリーが減る、という仕組みになっています。
主人公は、アンジェラ・バルザックという、女性捜査官です。
電脳世界ディーバの治安を維持する仕事をしています。
ある時、ディーバに不正アクセスが発生。
不正アクセスの発信元は、荒廃した地球でした。
主人公は、この事件を解決して、メモリーを増やそうとします。
そうやって仕事に邁進していく主人公ですが…
様々な出会いを通じて、「自由になったと思っていたけど、結局、メモリーに縛られている」ということに気付いていきます。
時代が変わっても、幸せは左右され続ける
この映画を見て、私は、「いくら時代が変わっても、自分なりの”自由”が確立されていないと、いつまでも振り回されてしまうな」と感じました。
現在は、「お金」が大きな価値基準になっています。
映画の中では、お金はなくなりましたが、代わりに「メモリー」という新たな価値基準が出てきます。
人々は、知らず知らずのうちに、その「誰かに勝手に与えられた価値基準」で、自分の価値を決めつけてしまいます。
いくら物理的なお金がなくなっても、他の価値基準に縛られていたら、それは自由とは言えないと感じました。
「こうなったら自由!」という絶対基準は、ない
「自由」の意味合いは、人によって違ってくるでしょう。
例えば、私が「自由だ!」と感じる状況でも、同じ状況を「不自由だ…」と感じる人もいるでしょう。
とか、そういうことではないのです。
会社にいても、仕事を心から愛していて、自由を感じている人は、いっぱいいるでしょう。
逆に、社長になって、仕事を全て社員に任せても、「なんだか自由を感じられない」という人もいるでしょう。
お金がたくさんあっても、「お金目当てに集まってくる人に騙されたくない!」と不安に思いながら暮らしていたら、それは自由ではないでしょう。
あなたにとっての「自由」とは、何でしょうか?
大事なのは、「自分にとっての自由を、自分で決めること」です。
自分にとっての自由の定義が決まれば、以下のように、いろいろな選択肢が思いつくようになります。
自由の定義 | 自由に生きるには? | |
---|---|---|
Aさん | 「人に振り回されないで、のんびり過ごせること」 こそが自由だ! | わざわざ仕事に忙殺されないで、田舎暮らしを始めたほうが、自分には良いかもしれない。 物価が安い国に移住するのも、一つの方法かもしれない。 |
Bさん | 「人に指示されずに、自分の判断で動けること」 こそが自由だ! | 仕事の仕方を変えて、ノマド的なワークスタイルにしたほうが、自分には良いかもしれない。 |
Cさん | 「愛する子供と、遊べる時間がたくさんあること」 こそが自由だ! | 仕事をやめて、専業主婦になって、子供との時間をたくさん取ったほうが、自分には合っているかもしれない。 |
このように、いろいろな可能性が見えてきますよね。
どれが良い・どれが悪い、といった話ではないのです。
自由の定義は人それぞれな訳なので、皆違って、皆良いのです。
ただ、そうは言っても「自分にとって何が自由か?なんて、普段考えたこともないから、なかなか思いつかない」という方もいらっしゃると思います。
そこで、そのための6ステップを、ご紹介します。
あなたにとっての自由を見つける:6つのステップ
(Step1)善悪を持ち込まない
自由を考える時の大前提として、「善悪を持ち込まない」ことが大事なポイントになります。
例えば、あなたが男性で、家族もいるとします。
そうなると、「仕事をやめれば自由になれるかもしれない。でも、家族がいる手前、仕事を辞めたいなんて言ったらダメだよな…」とか考えがちですが、良いのです。
先ほども言いましたが、自由を考える時に、良いも悪いもないのです。
この後お話しますが、最初は「仕事をやめたい」と思っていても、よくよく考えると「実は、仕事が嫌なわけじゃなかった」ということに気付いたりします。
善悪で判断しようとすると、思考の幅を狭め、あなたの可能性を潰してしまいます。
良い悪いは脇に置いて、自由に発想しましょう。
(Step2)「この人、自由に生きてるなぁ」という人をリストアップする
あなたから見て、「この人、自由に生きてるなぁ」と思う人はいませんか?
そういう人を、どんどんリストアップしていきましょう。
対象は、誰でも構いません。
- あなたの知り合い
- 有名人
- 歴史上の人物
- 映画や本に出てくる架空の人物
ここでも大事なのは、「あなたから見て」という部分です。
世間一般の評価は、まったく関係ありません。
あなたの自由を考えなければ意味が無いので、「あなたから見て」自由だと思う人を、リストアップしましょう。
(Step3)「こういう状況は、不自由だなぁ」と感じることをリストアップする
次に、「こういう状況は、不自由だなぁ」と感じることをリストアップしていきます。
人間は、「こうなりたい!」と思うことよりも、「コレは嫌だ!」ということのほうがスムーズに思い浮かんだりします。
- 今の会社が嫌だ
- 今の仕事は嫌だ
- 都会は嫌だ(逆に、田舎は嫌だ)
- 営業活動が嫌だ
こういった感じで、「これは不自由だなぁ」と思うことをリストアップしましょう。
(Step4)2・3でリストアップしたことを、掘り下げる
「この人、自由だなぁ」と感じた人を、掘り下げてみよう
先ほど(Step2)でリストアップした人がいますよね。
その人達それぞれについて、「自分は、これらの人のどの部分を見て、”この人自由だなぁ”と感じているのか?」を掘り下げてみましょう。
掘り下げることによって、あなたが求めている自由が見つかりやすくなります。
分かりやすいように、例を挙げて解説しましょう。
例えば、(Step2)で、Appleの創業者:スティーブ・ジョブズの名前を挙げたとします。
人によっては、スティーブ・ジョブズを見て、「自分のアイデアをどんどん形にできて、自由だなぁ」と感じるかもしれません。
となると、その人は、「発想力」という部分に、価値を感じている可能性があります。
であれば、「どうすれば、自分の発想力をより高められるのか?活かせるのか?」を考えると、意外な解決策が出てくるかもしれませんね。
また、他の人は、同じスティーブ・ジョブズを見ても、「自分の判断で物事を決められて、自由だろうなぁ」と感じるかもしれません。
となると、その人は、「人生の主導権」という部分に、価値を感じている可能性があります。
であれば、「どうすれば、自分の人生の主導権が強くなるのか?」を考えると、解決のキッカケになるかもしれません。
このように、同じ人を見ても、「どの部分に自由を感じるのか?」は、人によって違ってきます。
「どの部分に自由を感じるのか?」を深掘りすることによって、あなたにとっての自由とは何なのか?を見つけやすくなります。
「これは不自由だなぁ」と感じたことを、掘り下げてみよう
同じように、(Step3)でリストアップした「これは不自由だなぁ」と思うことを、掘り下げてみましょう。
各項目について、「この項目の、どの部分を見て、”これは不自由だなぁ”と感じているのか?」を深掘りするのです。
これも、分かりやすいように例を挙げましょう。
例えば、(Step3)で「仕事が嫌だ、不自由だ」という項目が出てきたとします。
しかし、一言に「仕事は嫌だ」と言っても、どの部分に嫌さ(不自由さ)を感じているのか?は、人によって違います。
「仕事が嫌だ(不自由だ)」と思っていても、必ずしも仕事すべてを否定しているわけではなかったりします。
ある人は、「残業続きで、家族との時間が取れないから嫌だ(不自由だ)」と感じているかもしれません。
となると、この人は「家族との時間がとれる」ことに、価値を感じている可能性があります。
であれば、「どうすれば、家族との時間をもっと増やせるのか?」を考えると、不自由さを解消できるかもしれませんね。
また、他の人は、「自分の意見がなかなか通らないから、嫌だ(不自由だ)」と感じるかもしれません。
となると、この人は「発言力」という部分に、価値を感じている可能性があります。
であれば、「どうすれば、自分の発言力を高められるのか?」を考えると、解決のキッカケになるかもしれません。
このように、やはり同じ状況を見ても、人によって価値を感じてる部分が違ってきます。
「何を嫌だ(不自由だ)と感じているのか?」を深掘りすることで、あなたの自由を見つけるヒントになります。
(Step5)思いつく解決策を、すべてリストアップする
(Step4)で深掘りできたら、あなたが求める「自由」に近づくために出来ることを、リストアップしてみましょう。
例えば先ほど、スティーブ・ジョブズを見て、「家族との時間」に価値を感じた人がいましたね。
そして、「どうすれば、家族との時間をもっと増やせるのか?」を考えてみたところ、次のようなことができそうだ!と思いつくわけです。
- 毎週金曜日は、定時に仕事を終わらせられないか?
- 苦手な仕事を、それが得意なYさんにお願いしてみたらどうか?
- フレックスタイム制など、今の会社で自由が効く働き方ができないか?
- いっそのこと、収入は減っても、時間に自由が効く仕事に転職しようか?
- 地方に引っ越して、家族で農業をやってみたら面白いかもしれない!
このように、発想に制限をかけずに、自由に発想していきましょう。
(Step6)2週間以内に実行できそうなことを、すぐに実行する
最後に、(Step5)でリストアップしたもののうち、2週間以内に実行できそうなことを、今すぐ実行に移しましょう。
何事もそうですが、やってみないと分かりません。
「仕事が嫌だ!不自由だ!」と思っていたけど、実際には、「毎週金曜日は定時で帰って、家族と夕食をとれるようになったら、案外自分は自由なんだと気づいた」という気付きがあるかもしれません。
もしそうなら、無理して転職なんてしなくてもいいわけです。
ちょっと考えてみたら、自由は目の前にあった、ということです。
逆に、実行してみたけど、特に気付きはなかった、というケースもあるでしょう。
そうなったら、別の行動を実行してみましょう。
また、そもそもの「何に自由を感じるのか?」の深掘りを、もう一回やってみてもいいでしょう。
そうやって、徐々にあなたが求める自由の輪郭をハッキリさせていけばいいのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この「自由に生きる」というのは、人生全体を通じてのテーマだと感じます。
環境によっても違ってくるでしょうし、あなたが成長すれば、自由の定義も変わってくるでしょう。
何度もお伝えするように、大事なのは、「自分にとっての自由とは、何なのか?」です。
世間一般の評価や常識に縛られて考えてしまうと、「こうすれば自由になれると思ったのに、結局自由を感じられない…」ということにもなりかねません。
理想の会社を求めて、転職を繰り返す人がたまにいますが、「会社を変われば自由になれる」というものでもない訳です。
逆に、自分にとっての自由にしっかりフォーカスできていれば、周りから見ると「この人、大変そうだなぁ」と思われても、本人は「自分、すごく自由!すごく幸せ!」と感じることもできるのです。
大事なのは、自分が自由を感じられるかどうか?です。
周りの評価や判断は、あなたの自由には関係ないのです。
今のあなたにとっての「自由」とは、何でしょうか?
私も、自分にとっての自由を、しっかり確立しておこうと思います。
編集後記:楽園追放について
映画「楽園追放」は、観ていろいろな気付きが得られたので、お勧めです。
近未来ということで、以下のようなロボット(?)がドンパチ対戦するシーンなどもあり、見応えがあります。
興味のある方は、ぜひ見てみてくださいね。
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