
こんにちは、大林(プロフィールはこちら)です。
先日、知り合いの湯浅尚恵さんの牧場(千葉県船橋市)を見学させて頂きました。
牧場(酪農)のことを知れば知るほど、普段当たり前のように飲んでいる牛乳の大切さが、身にしみて感じられるようになりました。
今日は、その時の体験をシェアしますね。
目次
小さな牧場…と言っても、牛は約60頭!
そう言われて私は、なんとなく「10頭くらいの牛がいるのかな?」と想像していました。
しかし、実際にお伺いしてみると、牛・牛・牛…!
聞いてみると、なんと約60頭もの牛がいるそうです。
残りの25頭の牛は、「まだ小さくて搾乳できない」か「出産前で搾乳できない」牛ですね。
一般的な感覚だと、「小さな牧場」の規模感が想像しづらい部分がありますが、さすが牧場、スケールの大きさを感じました。
実は、「牛舎」には3種類ある
牛が生活する場所が「牛舎」ですが、実は3つの種類があるそうです。
(1)育成舎(いくせいしゃ)
1つ目が、「育成舎」です。
生まれて間もない子牛など、まだ搾乳できない牛は、ここで育てられるそうです。
(2)乾乳舎(かんにゅうしゃ)
2つ目が、「乾乳舎」と呼ばれる牛舎。
「乾く乳」と書きますが、出産2ヶ月前くらいの牛は、この乾乳舎に入れられるそうです。
この時期になると、搾乳はしないで、出産に向けて準備させるとのこと。
(3)牛舎
そして3つ目が、「牛舎」。
一般的にイメージされるのは、この牛舎かと思います。
搾乳できる牛たちが生活しているところです。
つまり、「現役選手」的な感じですね。
ちなみに、牛1頭あたり、「朝15キロ・夜15キロ」くらいの乳がとれるそうです。
1頭だけでも、1日30リットル。
すごいですね。
牛さん(ホルスタイン)の出産事情
オスは気が荒くて扱いづらいので、妊娠させるのにも人工授精させるんです。
ホルスタインは、身体が大きいので、初めて出産する牛は慣れていないので、いきなりホルスタインを産めないんですよ。
黒毛和牛は、ホルスタインより身体が小さいので、産みやすいんです。
ここで産まれた牛は、肉牛農家さんに行くことになります。
そして、出産に慣れた牛には、ホルスタインの種をつけるんです。
酪農家さんにとっては当たり前のお話なのだそうですが、初めて聞く私には興味深いことばかり。
やはり世の中には、自分の知らないことがたくさんありますね。
餌にも違いが
一方、乾乳期の牛は、基本的に牧草のみを与えるんです。
実際の餌が、以下のもの。
見た目にも、左側の「搾乳中の牛(牛舎にいる牛)」向けの餌のほうが、いろいろ入っていて、栄養豊富そうですよね。
なぜ、餌に違いがあるのか?
ただ、今は品種改良されているので、穀類は必要なエネルギー源でもあります。
牛の餌は、大きく分けると、以下の2種類があるそうです。
- 粗飼料:牧草類
- 濃厚飼料:トウモロコシ、ぬか類、大豆、大豆粕、綿実など(粗飼料よりもデンプンやタンパク質含有量が高い)
人間でいうと、ナッツとかですかね!
栄養化は高いけど、食べ過ぎると体に悪い的な感じです。
結果、太って、病気になりやすくなるんです。
人間も、妊娠中に体重制限があったりしますよね。
それと似たような感じをイメージして頂けると、わかりやすいと思います。
なるほど、牛も人間も、食べるものは大事なんだな、と感じた次第です。
酪農には、可能性がある
でも、大きな可能性があるんです。
小学校に牛を連れて行って、子供たちに搾乳体験などをしてもらうんです。
そうやって、もっと牧場のことを知ってもらおうと、酪農業界も変わり始めているんです。
元気な牛からは、搾乳して牛乳ができる。
現役を引退した牛は、肉牛になる。
牛の革も、ランドセルなどに活用される。
身の回りには、意外と「牛のおかげ」のものがたくさんあるんですよ。
まとめ
私はいずれ、そこを改装して、カフェのような空間にしたいんです。
そんな牧場が増えていったら、酪農業界も大きく変わると思っています。
酪農にもっと光があたって、多くの人に知ってもらえるようにしたいですね。
今回、リアルな牧場を見学させていただいて、本当に多くの気付きをいただきました。
息子たち(2歳&0歳)も一緒に見学させていただいたのですが、初めて見る牛に興味津々。
子供たちも、こういった体験ができると、いい経験になるのでは?と思います。
牧場が、もっと身近な存在になったらいいな。
そう感じた1日でした。
湯浅さん、見学させて頂き、本当にありがとうございました!
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