
こんにちは、大林(プロフィールはこちら)です。
最近、仕事はもちろん、いろいろな場面で「部分最適よりも、全体最適の方が大事だなぁ」と感じる機会があります。
今日は、全体最適について、お話します。
目次
競争ではなく、「共創」の意識を持った人が成功する時代に
これまでの社会では、「競争」が重要視されていました。
- 適者生存
- 勝ち組・負け組
- 弱肉強食
こういった勝負の世界は、生物学で言えば「ダーウィン的な考え方」とも言えます。
確かに、適者生存の考え方は、非常に分かりやすいものです。
「部分最適」という考え方も、この適者生存に近いものがあると感じます。
しかし、私は、「競争の考え方では、いずれ破綻する」と感じています。
どういうことか?と言いますと…
全てはつながっていて、バランスを取ろうとしている
生物学では、「ガイア理論」という考え方があります。
ガイア理論とは?
地球と生物が相互に関係し合い環境を作り上げていることを、ある種の「巨大な生命体」と見なす仮説である。
~ウィキペディアより引用~
つまり、適者生存のダーウィン論に対して、ガイア理論は
- 調和
- バランス
- 協力
がベースになっているのです。
ガイア理論は、「全体最適」の考え方とも言えるのです。
人間も、自然界の一部です。
であれば、ビジネスも人生も、「競争」ではなく「共創」の方に発展の可能性があるのではないか?
私は、強くそう感じるのです。
部分最適の事例、全体最適の事例
部分最適により、逆に不都合が生じた事例
人間は、生活をより良くしようと、いろいろな研究をしていますよね。
例えば、遺伝子組み換え作物。
遺伝子を操作することで、害虫や除草剤に負けない、強い作物を作ろうとするわけです。
一見、合理的な感じがしますよね。
しかし、これによって、とある弊害が起こっているのです。
それが、「超雑草(スーパウィード)」の出現です。
「遺伝子組み換え作物と同じ土地に生えている雑草が、なぜか害虫や除草剤に強くなってしまう」という現象が起こっているのです。
遺伝子組み換え作物と雑草は、本来、別々のものです。
そのため、遺伝子が乗り移るといった現象は、科学的には考えられないはず。
しかし、現実問題として、起こってしまっているのです。
これを「遺伝子の水平移動」と呼ぶのですが、このように、「すべてのものは、遺伝子レベルで繋がっている」とも言えるのです。
結果、過度な部分最適が、全体のバランスを壊してしまう、ということにもなりかねないのです。
身近な全体最適の例(整体)
私は、仕事やトレーニングで身体が痛むと、整体に通います。
整体では、「身体のある部分の痛みは、別の部分の痛みを引き起こす」という考え方で、施術が行われます。
つまり、部分最適(痛い部分だけを施術する)ではなく、全体最適を考えている、ということです。
これにより、身体全体のバランスが良くなり、痛みが解消されるのです。
さらに、バランスが良くなったことで、将来の痛みの予防にもなったりします。
プライベートでもビジネスでも、全体のバランスが大事
プライベートで言えば、「ワーク・ライフ・バランス」
個人レベルでのバランスと言えば、「ワーク・ライフ・バランス」が挙げられます。
仕事に偏っていても、仕事以外に偏っていても、人生は豊かになってはいきません。
ワーク・ライフ・バランスの考え方については、以下のページでも詳しく解説していますので、ご参照ください。
>> 仕事と家庭を両立させる3つのポイント。ワークライフバランスを実現しよう
ビジネスで言えば、「同業他社との連携」など
ビジネスの世界で言えば、「同業他社との連携すること」も、全体最適と言えます。
確かに、「顧客を囲い込むことで、業績を上げる」という考え方もあります。
しかし、自社に合わない顧客と付き合ったり、自社が苦手とするサービスまで提供していたら、それは誰にとってもプラスになりません。
結局のところ、選ぶのは顧客で、会社側は「自分が得意とするものの価値」を届けることに専念するだけです。
であれば、それぞれの会社が得意な部分に専念して、顧客を紹介し合ったりするのも、大切なことです。
地球全体で言えば、「二酸化炭素の削減」など
例えば、自動車を使えば、その瞬間の個人の幸福度は少しアップするでしょう。
しかし、長い目で見ると、二酸化炭素の増加につながり、結局はどの個人の幸福度も下がってしまう可能性があります。
であれば、「公共の交通機関の充実や利用」「自転車など、害にならない交通手段」を活用したほうが良い、とも言えます。
まとめ:全体最適は、一見分かりづらいこともある
全体最適は、一見すると、効果が分かりづらいこともあります。
例えば、自社に相談に来たお客様を同業他社に紹介したら、その瞬間は、自社の売上にはならないわけです。
しかし、巡り巡って、他社から紹介が入ってきたり、自社の信頼度が上がっていくことにもなります。
このように、全体最適は、部分最適と比べると、すぐ効果が見えるわけではないケースもあります。
しかし、長い目で見れば、全体最適の方が繁栄していく。
私は強く、そう感じています。
私も、部分最適ではなく、全体最適の視点で生きていこうと思います。
参考になれば幸いです。
得られた学びや気付きをぜひコメントして下さい。運営の励みになります^^