
こんにちは、大林(プロフィールはこちら)です。
「起業したいけど、実績がないから難しいんじゃないか…?」
もしあなたが、こういう悩みを抱えているなら、この記事を読んでもらえて良かったです。
今日は、私が実績ゼロから起業できたリアル体験談を、包み隠さずお伝えしたいと思います。
MBAなどでは決して学べない、泥臭いリアルな情報なので、きっとお役立ていただけると思います、
目次
なぜ私は、激戦の業界で起業できたのか?
私は大学生の頃、自分のビジネスとして、アフィリエイトをスタートしました。
そして、アフィリエイトで培ったノウハウを元に、ホームページ制作会社に転身しようと考えました。
>> 私のプロフィール(というか、失敗の歴史)は、こちらからご覧ください
しかし、ホームページ制作の業界は、まさに海千山千。
石を投げればホームページ制作会社に当たるくらい、溢れています。
このような激戦の業界の中で、当時の私のような、どこの馬の骨かも分からない人間にホームページ制作を依頼してくる人なんていないだろうということは、容易に想像できました。
そこで私は、次のようなステップで起業したところ、上手くいったのです。
私が実績ゼロから起業するまでの5Step
(Step1)2つの棚卸しをした
はじめに、自分が今できることを棚卸ししました。
起業したい人は、よく自分の棚卸しをしますが、私は大きく分けて、2つの棚卸しを行いました。
(1)自分のスキルの棚卸し
まず1つ目は、「自分のスキルの棚卸し」です。
要するに、「自分には何ができるのか?」を深掘りしていくことです。
多くの場合、「棚卸し」というと、この「自分のスキルの棚卸し」だけを行う人が大半だと思います。
当時の私はアフィリエイトをやっていたのですが、アフィリエイトにはいくつかの種類があるんです。
大きく分けると、以下の2つのアフィリエイト手法が存在します。
- サイトアフィリエイト:自分でホームページを作り、そこに他企業の広告を載せて、そこから成約に至ったら紹介料を頂く、というモデル
- メルマガアフィリエイト:メールマガジンで他企業の商品やサービスを紹介し、そこから成約に至ったら紹介料を頂く、というモデル
この2つのうち、私が得意としていたのは、サイトアフィリエイトの方でした。
そして、アフィリエイトで結果を出すには、「市場調査」「商品選定(売れる商品・サービスの見極め)」「コピーライティング(売れる文章を書くこと)」「アクセスアップ対策(ホームページにアクセスを集めるテクニック)」など、様々なスキルが必要です。
つまり私は、「売れるホームページを作る」というスキルがあった、ということになります。
(2)自分の勝ちパターンの棚卸し
2つ目の棚卸しは、「自分の勝ちパターンの棚卸し」です。
要するに、「自分は、どんなビジネスモデルなら勝ちやすいのか?」を深掘りしていくことです。
この棚卸しは、ほとんどの人がやらないか、中途半端にやっていると思います。
しかし、起業したいなら、自分自身の勝ちパターンを知っておくことは、とても大事です。
ポイントは、子供の頃の成功体験を思い出すことです。
例えば私の場合、子供の頃から「コツコツ積み重ねて努力する」ことを得意としていました。
学生の頃のテスト勉強も、一夜漬けのようなことはせずに、毎日少しずつ予習と復習を繰り返していました。
また、大学受験の時も、受験の一発勝負に賭けるのは私の性分ではないと知っていたので、高校3年間コツコツ勉強を続けて、指定校推薦で早稲田大学への推薦枠を勝ち取りました。
このように、私は昔から「コツコツ積み重なっていくもの」が得意なのです。
逆に、「一発勝負!」のようなものは、子供の頃からずっと苦手でした。
そのため、私は、「1回の契約で、ドカン!と大きな金額が入ってくる」というビジネスモデルは、非常に苦手です。
そうではなく、「これまでの契約が、塵も積もれば山となるように、少しずつコツコツ積み重なっていく」というビジネスモデルの方が、しっくりくるのです。
こういった理由もあって、私は、ホームページ制作会社を立ち上げようと決意したのです。
ホームページは、初期の制作費に加えて、毎月の保守管理の費用を頂けるからです。
毎月の保守管理は、1つ1つは微々たるものでも、積み重なれば安定した収益基盤になります。
私にとっては、初期の制作費で稼ぐというよりも、毎月積み重なっていく保守管理の利益を伸ばすことが再重要です。
そのため、サービスの値段設定も、初期の制作費で稼ぐのではなく、毎月の保守管理で利益を出せるような設定にしています。
これが私の勝ちパターンなのです。
(Step2)専門特化した
さて、棚卸しの結果、「ホームページ制作会社は良さそうだ」という考えに至りました。
しかし、先ほどもお伝えしたように、ホームページ制作会社は海千山千。
パッと出てきた若造が生き残れるほど、甘い世界ではありません。
「私のような弱小起業家でも、なんとか生き残る方法はないかなぁ~」
そうやって模索していたところ、整体業界に専門特化して大成功している起業家さんがいることを知ります。
私は、「これだ!専門特化だ!」と思いました。
思い立ったが吉日、私はすぐにその起業家さんに会いに行き、「御社のやり方を真似させてください」と直談判しました。
(というか、あわよくばパクらせてください、くらいの勢いでした)
すると、とても気前の良い社長さんで、「良いよ」とOKしてくれたのです。
そこで、早速市場調査を開始。
その時に私が行った調査は、主に以下のものです。
業界地図を調査 | どの業界が伸びているのか?を調査。 伸びている業界や、伸びている業界をサポートするサービスに入り込めば、業界の成長に合わせて自社も成長できるからです。 流れに乗りましょう。 |
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検索キーワードを調査 | 検索キーワードには、需要が色濃く反映されます。 例えば、「税理士 新宿 相続税 相談」と検索する人は、高い確率で「新宿の税理士さんに、相続税の相談をしたい人」だということが想像できますよね。 需要がなければ、いくら商品やサービスが良くても、それは自己満足で、売れません。 |
実際に聞き込み調査 | 自分が狙いを定めた業界の人に会いに行き、「どんなサービスがあったら、お役に立てますか?こんなサービスがあったら、欲しいですか?」と直接ヒアリング。 やはり最終的には、お客様の声を直接聞くのが一番です。 |
そして、この調査の結果、「士業(税理士や弁護士の業界)に特化しよう!」と決めたのです。
士業業界は、Webマーケティングのノウハウがまだ確立されていませんでした。
そのため、私がアフィリエイトで培った集客ノウハウが役立てる!と踏んだのです。
(Step3)最初の5人のお客様を、無料でサポートした
さて、「士業業界に特化しよう!」と決めたものの、肝心の実績がありません。
当たり前ですが、実績がない会社には、なかなか依頼が来ないのです。
そこで私がとった戦略は「無料でホームページを作ります。その代わり、お客様の声を下さい」というものでした。
この時、お客様はまったくの費用ゼロです。
制作代金はもちろん、サーバー費用や保守料金も一切いただかない。
すべては、実績を作るためです。
「少しくらいお金をもらっても良いのでは?」という人もいるかもしれませんが、無料だからこそ上手くいくのです。
理由は3つあります。
(無料で実績を作るべき理由1)お客様を迷わせないため
たとえ少額でも、例えば1万円でも制作費を請求すると、お客様は迷います。
「この製作会社に依頼しても大丈夫かな?」と不安になります。
起業したばかりの時の最大の武器は、スピード感です。
お客様を迷わせている時間も無駄です。
だからこそ、無料にする。
無料なら、迷う理由がありません。
(無料で実績を作るべき理由2)想定外のアクシデントのため
いくら自分でホームページを作れても、お客様を相手にすると、想定外のアクシデントが必ず起こります。
この時、お金を頂いていると、せっかくお支払い頂いているのにお客様の希望を実現できない、という迷惑をかけてしまうことになります。
無料なら、多少のアクシデントも目をつぶってくれます。
むしろ、「いろいろお願いしちゃってごめんね」と感謝までしてくれるお客様まで出てきます。
本当にありがたい。
(無料で実績を作るべき理由3)人間は、意外と優しいため
「無料で作ります」と言ってホームページを作ると、完成した時に、面白いことが起こります。
何かというと、「お金が入ってくる」のです。
無料で作ったお客様のうちの何人かは、タダじゃ悪いから、と言って感謝料のような形で支払ってくださいます。
人間って素晴らしい。
(Step4)この5人のお客様に、お客様の声を貰った
そして、5人くらいのホームページを無料で作ったら、そのお客様に「お客様の声」をもらいます。
ここで言う「お客様の声」は、中途半端なものではダメです。
今後のビジネスの土台ともなる実績ですので、しっかりしたものを頂く必要があります、
そこでお勧めなのが、「事例広告(じれいこうこく)」というお客様の声をいただくことです。
事例広告というのは、簡単に言うと、「お客様の声がより詳しく、ストーリー形式になったもの」だと思ってもらえれば分かりやすいかと思います。
事例広告の詳しい作り方やポイントについては、以下の本で詳しく解説されていますので、こちらをご参照下さい。
(Step5)この事例広告をもとに、集客した
事例広告が集まったら、この事例広告を見せて営業できます。
「こんなに喜ばれていますよ」と言って、信頼を勝ち取ることができます。
ビジネスで最も大変なのは、ゼロから1を作り出すまでです。
1になったものを、2にして、3にして、10にして…というのは、そこまで難しいものではありません。
とにかく、最初のゼロイチをどうクリアするか?
そのために私が行ったのが、この5ステップだ、ということです。
告白します。この方法、パクったものです
ここまで偉そうに話してきましたが、この方法は、実はパクったものです。
情報元は、以下の「成功者の告白」という本です。
素晴らしい本なので、ぜひ読んで下さい。
この本は物語形式になっているのですが、主人公は「会社をやめて起業したいと考えるサラリーマン」です。
- 独立起業したものの、思うようにお客様が集まらない…。
- そんな時、「今あるホームページを外国語対応にする」というサービスを思いつく
- 先輩起業家のアドバイスをもとに、無料で最初のお客様を獲得する
- そのお客様の実績を持って、どんどん新規開拓していく
こういったストーリーです。
要するに私は、このストーリーの主人公のやり方を真似たのです。
真似は、起業する上でとても大事なことです。
例えば、メガネのJINSのカラーバリエーションの豊富さは、ユニクロのフリースのカラーバリエーションを真似していると言われています。
このように、ビジネスの世界には、真似が溢れています。
(もちろん、丸パクリすると問題ですので、そこはご理解ください)
「学ぶ」の語源は「真似ぶ」だと言われていますが、真似から入るのが一番スピーディーです。
まとめ:起業したいなら、まずは行動。すると、道が拓ける
いかがでしたでしょうか。
ちなみに当時の私は、最初からこの5ステップを頭に描いてスタート出来た訳ではありません。
- 棚卸しして「ホームページ制作会社をやろう!」と思ったものの、ちっぽけな自分では勝てないことに気付く
- 悩みながら情報収集していたら、たまたま専門特化して成功している先輩起業家を知る
- 専門特化する業界は決まったものの、実績ゼロで仕事が来なくて悩んでいた時に、「成功者の告白」を読み、これだ!と無料でホームページを作り始める
- お客様の声を貰おうとしたが、どんな声が効果的なのかが分からない…。そんな時に事例広告を知り、これだ!と実践する
このように、暗闇の中を手探りで進んできたからこそ、今があります。
結局のところ、行動さえ起こせば、あとは何とかなるものです。
行動しないと、ひらめきや発見やアイデアは生まれてきません。
大丈夫です。
行動して期待通りにいかなくても、「その方法では上手くいかなかった」というデータが手に入ります。
そうしたら、別の方法にチャレンジすれば良いのです。
いくら頭のなかでシュミレーションしても、それは単なる妄想です。
行動すれば、すべてが変わります。
これを読んでくださったあなたが、起業の第一歩を踏み出せることを、心から願っています。
拝啓
初めまして。
長谷川奬(30歳)と申します。
今までに6ぐらいの事業で失敗して来て、まだ諦めきれず独立を目指し動いております。
そんな中大林様のサイトにたどり着きました。
本当に書かれている内容が濃く、自分もちょっとずつ実践させてもらっております。
※真似させてもらっております!申し訳ございません。
起業のされ方から市場調査のされ方、全てが私に無いものばかりで圧倒されております。
本当にありがとうございます。
これからも大林様のご活躍をお祈りしております。
敬具
長谷川奬様
コメントありがとうございます!
「濃い内容」とのお言葉、とても嬉しいです^^
失敗は、結果ではなく、「一つのフィードバック」ですので、そこから学び、次に活かしていけますよね。
良いと思った部分は、どんどん真似して頂ければと思います!
長谷川さんのご健勝とご多幸を願っております。
今後ともよろしくお願いいたします。