
こんにちは、大林(プロフィールはこちら)です。
「所得格差が広がっている!」
「格差が拡大するのは問題だ!対策を!解決策を!」
このように言われることが多いですが、私は個人的に「格差社会はなくならない」と思っています。
と言いますか、格差社会よりも問題なのは「執着」の方にある、と思っています。
これについて、私の考えをシェアしますね。
目次
格差社会がなくならない理由・原因
私は、格差社会がなくならないのは、「生物の進化」と関係があると考えています。
いきなり「生物の進化」とか言われても、なんだそりゃ?という感じですよね。
分かりやすく説明しますね。
※進化については、以下の記事でも解説していますので、ご参照ください。
>> 本「超訳:種の起源」進化論に学ぶ、仕事・幸福度UPの秘訣×5
自然界では、「中間生物」は生き残れない
あなたもご存知だと思いますが、生物は進化しています。
少しずつ身体や機能を変えて、環境に適応できるように変化しているのです。
進化の流れを簡単に図で説明すると、以下のようになります。
実際には、いきなりこんなに急激な変化は起こらないですが…^^;
分かりやすく、上記のようなイメージなんだと思って頂ければと思います。
あまり変化せずにいる生物Aが、中間生物と呼ばれます。
実際には、中間生物とは「ある進化系になる一歩手前の状態」のような意味合いです。
例えば、ゾウの鼻があれだけ長くなる前には、「今のゾウほど鼻が長いわけではないけど、ちょっとは鼻が長い生物」がいたはずですよね。
これが中間生物です。
ただ、ここでは細かいことは気にせず、上記のイメージ図のようなものなんだ、と思ってください。
そして、b時代に3つの生物が存在することになる訳ですが、ここで生物感の生き残り合戦が起こります。
自然界の資源(食べ物など)は、限られています。
資源が限られているので、すべての生物が生き残れるわけではありません。
この時、近い関係にある生物同士ほど、競争が激しくなります。
近い関係にあるということは、似たような資源を求めているからです。
先ほどのイメージ図で言うと、生物Aは、生物Bとも生物Cとも競合するようになります
しかし、生物Aは、変化せずにそのままだったので、生物Bに対しても、生物Cに対しても、何かしらの面で不利になります。
つまり、競争に負けるのです。
(生物Bと生物Cは、関係が離れたので、直接的には競合しづらくなります。)
イメージとしては、以下のような感じです。
このように、中間生物は、自然淘汰されていくのです。
人間社会も自然界の一部。であれば、格差は拡大する方向に進む
これは、人間社会も同じです。
例えば、所得格差を考えてみましょう。
中間層は、その上下(高所得者・低所得者)と似たような資源に依存している状態になります。
そうなると、幸せを追い求めようとした時に、どっちつかずの中途半端な状態になります。
それだと幸福度が高まらないので、無意識に、高所得者か低所得者のどちらかに変化していきます。
結果的に、自然と格差は拡大していく、ということです。
これが、進化論で考えた場合の、格差拡大の仕組みです。
ただ、私は、格差そのものは問題ではないと思っています。
では、何が問題なのか?と言いますと…
「格差」よりも問題なのは「執着」だ
私が問題だと感じるのは、「格差が拡大しているかどうか」ではなく、そこにある「執着」の方です。
例えば先ほど、所得格差について考えました。
しかし、この「所得格差」と言っている時点で、「お金」に執着しているのです。
お金という、たったひとつの軸(価値感)を誰かが勝手に持ち出して、「所得格差だ!」と叫んでいるだけです。
確かに、所得(収入)も、価値観の一つではありますが、それはイコール幸福度ではないはずです。
価値観の一種であって、絶対的な差ではないのです。
自然界は、格差なんて気にしていない
先ほどと同じように、自然界の流れをベースに考えてみましょう。
極論すれば、すべての生物は、「ある一つの生物」から枝分かれして進化してきた、と言えます。
大きくなった生物もいれば、小さくなった生物もいます。
重くなった生物も入れば、軽くなった生物もいます。
足が速くなったり、翼が生えたりした生物もいます。
では自然界は、この状況を見て「体重格差がある!大変だ!」「足の速さ格差がある!是正しなくては!」なんて気にしているでしょうか?
いいえ、まったく気にしていないのです。
ただ、環境に適応していった結果、そういうふうに進化していっただけなのです。
人間だって、価値観は枝分かれして多様化している
これは、人間の価値観についても同じです。
私は、今の日本人の価値観のベースは、戦後の高度経済成長期にあると思います。
戦争で焼け野原になってしまった日本を、なんとか復興しよう!
そう思って、多くの日本人が懸命に働いてきました。
この時に、以下のような日本人の「幸せテンプレート」が作られたように思います。
こういう状態になることが幸せなんだ!という、理想の幸せ像。
逆に言えば、これらを手に入れられない人は「脱落者」みたいな感じがしてしまう訳です。
しかし、今は時代が移り変わっています。
今では、多くの価値観に枝分かれしているのです。
生物の進化と同じで、価値観にも多様性があるのは当たり前です。
人間社会だって変化しているわけで、その環境の変化に合わせて適応していかないと、生きていけないからです。
だからこそ、無理に一つの価値観に合わせる必要はないのです。
と言うか、そもそも一つの価値観に合わせることなんて、無理なのです。
まとめ:執着を手放そう。皆違って皆良い。
いかがでしたでしょうか。
恋愛も、結婚も、学歴も、所得(収入)も、労働も、生き方も、一つの基準なんて決められません。
格差と言っている時点で、何かしらの価値観に縛られています。
その価値観に執着しています。
それはもう、手放しましょう。
そんなこと言っていても、誰も幸せになれないのですから。
それぞれが、それぞれの価値観を明確にして、そこを追求していればいいのです。
それが結果的に、幸せにつながっていくと、私は思います。
編集後記:「お金」との付き合い方について
今回、分かりやすいように「所得格差(お金)」を取り上げて解説しました。
この「お金」についてですが、「お金を稼ぐ」というのは、結構、「得意不得意」みたいなところもあると感じています。
頑張れば稼げるとか、そういうものではないのです。
スポーツの上手い下手と同じように、稼ぐのが上手い人も入れば、下手な人もいるのです。
「お金」は、手段であって、目的ではない
お金は、「幸せを目指すための、1つの手段」であって、稼ぐこと自体が目的ではありません。
ただ、今の世の中は、お金があると、良くも悪くも、色々なことができてしまう世の中です。
そのため、お金が「手段」から「目的」にすり替わってしまいがちです。
ただ、本来お金は「手段」なので、それ自体を「目的」にしてしまうと、苦しむ人が増えてくるように思います。
(スポーツが苦手なのに、参加を強制されるようなものです。苦しいですよね)
幸せを目指すための手段は、お金以外にも、たくさんあります。
(お金が大事じゃない!という訳ではなく、ただ単に、手段はいろいろあるよ、という話です)
自分にあった手段に気付いて、そこに各自が集中できるようになると、「格差」なんていう概念はなくなるんじゃないかな?と思います。
そういう意味でも、自分の価値観をはっきりさせて、「好きなことをする」ことは、とても大事だなぁ、と感じる今日このごろです。
以下の記事でも、関連情報を書いていますので、よろしければご参照下さい。
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