炭水化物抜きダイエットへの警告…!私の体験談もお教えします

炭水化物抜きダイエットへの警告…!私の体験談もお教えします

こんにちは、大林プロフィールはこちらです。

最近、炭水化物抜きダイエット(糖質制限)が流行っていますが…

実際のところ、このダイエット方法の原形を作ったロバート・アトキンスさんは、骨粗鬆症になったり、心臓病になったりしています。

今日は、炭水化物抜きダイエットの危険性と、正しいダイエット法についてまとめます。

そもそも、なぜ炭水化物(糖質)が敵視されているのか?

「炭水化物は、脂肪に変わります!」
「炭水化物こそ、ダイエットの敵なんです!」

こういった形で、炭水化物(糖質)が悪者扱いされていますね^^;

では、そもそも、なぜ炭水化物が敵視されるよううになってしまったのですしょうか?

(理由1)血糖値を急上昇させてしまうから

実は、ダイエットのポイントは「血糖値の急上昇を防ぐ」という部分にあります。

どういうことか?
分かりやすく説明しますね。

まず「血糖値」とは、「血液中のブドウ糖の量」だと思ってください。

人間は、食べ物を食べると、血糖値が上がります。
食べ物が消化・吸収されて、糖になって、血管に吸収されて、血液に乗って全身に流れていくわけです。

人間の身体は、血糖値が上がったままだと危険な状態になってしまいます。
そこで、インスリンというホルモンが分泌され、血糖値を下げようとします。

ただ、このインスリンというホルモン。
「肥満ホルモン」とも呼ばれており、余った糖質を脂肪として身体に蓄えてしまう働きがあるのです。

炭水化物(糖質)は、消化吸収が速いものが多く、血糖値を急上昇させてしまいます。
この、急上昇した血糖値を下げるためにインスリンが分泌され、その影響で太りやすくなってしまう。

血糖値が急上昇すると、身体は脂肪を蓄えてしまう。(つまり、太る)

これが、炭水化物(糖質)が敵視されている理由の1つです。

(理由2)余分なカロリーを摂ってしまうから

2つ目の理由は、「余分なカロリーを摂ってしまうから」です。

炭水化物は、一日の食事の中で、かなりの分量を占めます。

例えば、成人女性の一日の食事は、おおよそ2000キロカロリーです。

この内訳は、おおむね以下のようになっています。
(あくまで平均値です)

  • 脂肪とたんぱく質:800キロカロリー
  • 炭水化物:1200キロカロリー

このように、なんと1日の摂取カロリーのうち、半分以上(約60%)を炭水化物から摂取していることになるのです。

もし炭水化物をゼロにして、この1200キロカロリーを摂らなかったら…?
当たり前ですが、その分、痩せることになりますよね。

炭水化物(糖質)を抜くと、どんな効果があるの?

では、炭水化物(糖質)を抜くと、どんな効果があるのでしょうか?

結論から申し上げますと、炭水化物がなくなると、身体は「脂肪」と「たんぱく質」からエネルギーを作り出そうとします。

この状態を、糖新生(とうしんせい)と呼びます。

つまり、炭水化物抜きダイエットは、以下のような効果があると謳っている訳です。

炭水化物抜きダイエットの仕組み

  • 炭水化物(糖質)を抜く
  • すると、身体のエネルギーが足りなくなる
  • エネルギーを作り出すために、「脂肪」と「たんぱく質」が使われるようになる
  • 結果、脂肪が減っていき、ダイエットできる!

このような流れになっているのですが…

実は、とても重要な事実があるのです。
それは…

実は、脂肪以上に、たんぱく質(筋肉)が分解されてしまう…!

先ほど、糖新生が起こると、脂肪とたんぱく質からエネルギーを作り出す、とお伝えしました。

しかし、実は、その割合は「脂肪:たんぱく質=1:9」くらいになります。
つまり、脂肪が減っていく以上に、たんぱく質(筋肉)が減ってしまう、ということになります。

筋肉が減れば、基礎代謝が下がります。
(基礎代謝とは、人間の体が生命維持のために、動かなくても必要とするエネルギーのことです)

基礎代謝が下がると、その分、身体が消費できるエネルギーが少なくなります。
身体が消費できるエネルギーが少なくなる、ということは、ちょっと食べただけでも太る、ということです。

これが、リバウンドの原因なのです。

リバウンドの原因は、これだ…!

このように、筋肉も一緒に減ってしまうので、短期的には体重が落ちるかもしれませんが、長期的に見ると非常に難しいダイエット法なのです。

炭水化物抜きダイエットをお勧めしない7つの理由

炭水化物は、人間の身体にとって、とても大事な役割を果たしています。

炭水化物は、人間の重要なエネルギー源です。
中でも、脳にとっては、炭水化物は唯一のエネルギー源なのです。

そのエネルギー源がなくなったら、いろいろな弊害が出てきそうなのは、容易に想像できますよね。

ちなみに、炭水化物(糖質)は、5大栄養素の一つです。
5大栄養素とは、次のものを指します。

炭水化物身体のエネルギーになる。
1日に必要なエネルギーの約60%が、炭水化物から摂取されている。
タンパク質体を作る材料になる。
筋肉はもちろん、骨、皮膚、髪、爪、内蔵、血液などなど、すべてたんぱく質から出来ています。
脂質エネルギー源になったり、体温を保つ働きがある。
免疫力を高めてくれる。
ビタミン他の栄養素の働きをサポートする。
ビタミンA、ビタミンCなど、さまざまなビタミンがある。
無機質体の調子を整えてくれる。
カルシウムや鉄といったミネラルのこと。

「5大」と言われているくらい、これらの栄養素は大事なものなのです。

では、炭水化物抜きダイエットをお勧めしない7つの理由を、以下にご紹介します。

(1)筋肉が減り、太りやすくなる

先ほどお伝えしたように、糖質制限をすると、その副作用で、筋肉が減っていきます。

筋肉が減れば、基礎代謝が下がるので、エネルギーを消費しづらい身体になってしまいます。
結果的に、太りやすい体質になってしまう、ということです。

(2)炭水化物が吸収を促進する栄養もある

例えば、牛乳に含まれる「乳糖」という炭水化物があります。

この乳糖は、カルシウムや鉄分の吸収を助ける働きがあります。
また、整腸作用もあります。

もしこの乳糖を摂取しなかったとしたら…?
カルシウムや鉄分の吸収が妨げられてしまい、悪影響が出てしまうのです。

実際、炭水化物抜きダイエットの原形を作ったロバート・アトキンスさんという方は、骨粗鬆症になってしまったそうです。

これ以外にも、未だ人間が知らないような、炭水化物が吸収を促進する栄養があるはずです。

炭水化物を抜くことで、これらの栄養素の吸収に影響してしまったら、健康でなくなってしまいます。
健康を崩してしまっては、本末転倒ですよね。

(3)免疫機能が低下する

炭水化物を抜くということは、必然的に、脂質やたんぱく質の摂取が増えることになります。
簡単に言えば、偏食になっている状態です。

つまり、5大栄養素の摂取バランスが崩れる、ということです。

偏食になって栄養バランスが偏ると、以下のような悪影響が出てきます。

  • 風邪をひきやすくなる
  • 疲れやすくなる
  • 身体がダルくなる
  • 傷の治りが遅くなる
  • 肌荒れや口内炎ができやすくなる

さらに、免疫力が低下した状態が続くと、喘息やガン、糖尿病などの原因にもなります。

(4)お肌や爪、髪にも影響が出る

糖新生が起こると、たんぱく質が分解されます。

お肌や爪、髪もたんぱく質から出来ていますので、もろに影響を受けます。

  • 髪がパサパサになる
  • 肌荒れがひどくなる
  • 二枚爪など、爪のトラブルが起きる

こういった悪影響が出てしまうのです。

(5)頭がボーっとする

炭水化物は、脳の唯一のエネルギー源です。

エネルギーが足りないと、脳は活発に動けなくなるので、ボーっとしてしまいます。

集中力も低下し、怒りやすくなったり、注意散漫になったりします。

(6)経済的に厳しい

炭水化物(糖質)なしで生活しようとすると、肉や魚を中心にした食生活になります。

肉や魚は、ご飯やパンといった炭水化物よりも、値段が高いです。

そうなると、食費がかさむようになり、家計に大打撃を与えます。

(7)日本では難しい

日本の食生活は、炭水化物(ご飯)を中心にしています。

また、パンや麺類などもよく食べますよね。

食文化の関係上、日本で炭水化物抜きダイエットをずっと続けるのは、結構大変です。

実際、レストランなどで外食しようとすると、ほとんどのメニューに炭水化物が含まれています。

私自身の、炭水化物抜きダイエットの体験談

実は、私も一時期、炭水化物抜きダイエットを実践していたことがあります。

ただ、今はもうやっていません。

理由としては、先程挙げた「筋肉が減ってしまう」「免疫力が低下する」といったものもありますが…

実は、それよりも大きな理由があったのです。

それは…

家族が幸せそうじゃなくなってしまったから

私が炭水化物抜きダイエットを実践していたのは、大学生の頃でした。

その頃私は、体重が98.6キロにもなってしまい、危うく100キロ台に突入してしまうところでした。

だからこそ、とにかく体重を落とすことを最優先にし、炭水化物抜きダイエットを始めました。

確かに、最初は順調に体重が落ちていきました。
しかし、家族に大きな迷惑をかけてしまったのです。

例えば、家族で夕食を食べる時。
私は炭水化物を食べないので、家族皆とは別のメニューを食べることになります。

せっかく母が作ってくれたメニューなのに、炭水化物のことが気になって、美味しく食べれなくなってしまったのです。

また、家族の誕生日をお祝いする時。
私だけケーキを食べないので、その場の雰囲気が、なんだか暗くなります。

誕生日という大切な日を、楽しく過ごせなくなってしまったのです。

こういったことが起こるようになって、「あ、家族が幸せそうじゃない…」と気付いて、炭水化物抜きダイエットをやめました。

私がお勧めする、リバウンドしないダイエット法とは?

私がお勧めしているのは、以下の公式に則ったダイエットです。

食事×運動(筋トレ)×休養(睡眠)

食事と、運動(筋トレ)と、休養(睡眠)。
この3つのどれが欠けても、健康的に痩せることは出来ないのです。

たとえ、一時的に体重を落とすことができても、リバウンドしやすい体質になってしまいます。
また、私が家族に迷惑をかけたように、身体以外の部分にも悪影響が出てしまいます。

私が行ったダイエット法については、以下のページで詳しく解説していますので、ご参照ください。

私が25.3キロ減量できた「リバウンドしないダイエット」はこちら

まとめ

いかがでしたでしょうか。

炭水化物(糖質)が目の敵にされている今日このごろですが…

もし炭水化物が本当に悪者で、不要なものだったとしたら、そもそも最初から、炭水化物なんてこの世に存在しないと思うのです。

必要だからこそ存在していて、必要だからこそ昔から食べ続けられてきているのです。

それを、短期的なダイエットのことだけ考えて抜いてしまうのは、ちょっと違和感を感じます。

この記事が、あなたの健康的なダイエットの助けになれば幸いです。

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この記事を書いた人

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大林 亨輔
株式会社ミリオンバリュー 代表 / 二児のパパ奮闘中

起業家であり、二児のパパ。

イクメンを目指しているが、妻には「どちらかと言うと、子供が3人いる感じ」と言われ、日々奮闘中。(´・ω・`)

ディズニー、スタバ、読書、育児ネタ、筋トレが大好きです。

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(学生向け、起業家向け、恋愛・夫婦関係、子育て等)